なかなか競馬で勝てない理由『いますぐ始める地頭力』
- 作者: 細谷功
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2008/06/11
- メディア: ハードカバー
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地頭力と呼ばれるものに必要なのは、以下の3つだという。
・仮設思考力
・フレームワーク力
・抽象化思考力
本書はそれぞれに対するチェックシートがあり自己診断もできる。
まず大切なのは自分の思考の癖を理解することだそう。
地頭力を鍛えるとうよりも、自分の思考の癖を理解する1冊という感じだね。
面白いのが、この3つの力がないっていうのは、ほとんど「鬱」状態だよ。
極端な完璧主義とかがいい例だ。
「地頭力」は心の健康にも結びつくんじゃないんだろうかと、ふと思う。
で、本ブログのタイトルは、仮説思考力を読んでいてふと思ったこと。
自分は競馬は十何年やっていないが、昔は散々競馬新聞を熟読してレースに挑んだものだったが、たいして勝てなかった。
なぜなら、そこから読み取れるのは、あくまでもデータを集めただけの仮説でしかない。
だから、そこら辺のおっさんがたがどれだけ競馬新聞を読もうが、何年競馬をやろうが大勝することはない。
恐らく学べるのは、大負けしない方法くらいだろう。
確実に勝つなら、検証という形でそれぞれの馬の調教師に話を聞いたり、実際にその馬に乗る(乗ってわかるのなら)など実地調査が必要となる。
結構、これってビジネスの世界でよくある話。
データに頼る、実地調査をしない、結局勝てないが負けもしないところを選択するなどね。
まあ、話はそれたが、これらの能力を鍛えるには相当な苦労が必要で直ぐに何とかなるもんではないと思うけど、とにかく地道にやることかな。
おっさんになると、経験が邪魔して、さらに頭が固くなる。
本書に「とりあえずビール」はおっさんによくある思考の停止と書いてあった。
確かにメニューを見ると後になって、ギネスがあったりシンハーがあったりで、生ビールを頼んだことを後悔することがたまにある。
地頭力は日ごろの行動で身につけられるもんだから、もしかしたら他の能力よりも簡単かも知れないね。